群馬県警本部=前橋市で、西本龍太朗撮影

 群馬県警は1日、SNS(ネット交流サービス)で著名人をかたった架空の投資話を持ちかけられ、多額の現金がだまし取られた事件が2件あったと発表した。県警では「安易に信用して話に乗らず、家族や警察に相談して」としている。

 高崎市内の無職の女性(59)は1月ごろ、著名な経済アナリストを装った広告からアプリをダウンロードしたところ、投資話を持ちかけられた。女性は3月半ばから計8回、約4900万円を送金した。女性が出金手続きしようとすると取引不成立と表示されたため、不審に思って高崎署に相談した。

 渋川市のアルバイトの女性(66)は、2月から3月にかけてSNSの広告を通じて、有名投資家をかたる人物に指示され、2250万円を振り込んだという。連絡が取れなくなったため渋川署に届け出た。いずれも詐欺事件として捜査している。【上鵜瀬浄】

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