栃木県那須町で焼けた夫婦の遺体が見つかった事件で、実行役とみられる若山耀人容疑者（20）と、姜光紀（カン・グァンギ）容疑者（20）が2日、送検されました。2人は、宝島龍太郎さん（55）と幸子さん（56）の遺体に火をつけた疑いが持たれています。

若山耀人容疑者と姜光紀容疑者の供述：「数百万円の報酬を受け取った」

2人は、事件後、大阪に逃走していたことが判明。関東に戻り、逮捕された際の所持金は2人とも数十万円で、大阪で大金を使ったとみられています。

3月上旬、若山容疑者が渋谷で動画配信者のインタビューに応じた際の様子です。友人らとふざけた様子で質問に答える若山容疑者。
若山耀人容疑者：「（Q.好きな言葉は）お金です。お金、結局、世の中お金かな。顔とお金かな。お金です、世の中は」

若山容疑者と姜容疑者に、車やガソリンを用意し、報酬を渡したとされるのが平山綾拳容疑者（25）です。
平山容疑者の供述によりますと、佐々木光容疑者（28）が別の人物から1500万円を受け取り、そのうち1400万円を平山容疑者に。平山容疑者は900万円を得て、残りの250万円ずつを実行役2人に渡したとみられています。実際に、平山容疑者の関係先から約1000万円が見つかっていたこともわかりました。

“報酬を配った”佐々木容疑者についても、新たにわかったことがあります。
遺体発見の当日、宝島さん夫婦の暴行現場となった可能性がある空き家周辺の防犯カメラにその姿が映っていたということです。その後は、逮捕された沖縄で、ホテルを転々としていました。

確保された際、佐々木容疑者は現金数百万円持っていましたが、「事件とは関係ない」と説明しています。

飲食店経営者として成功を収めていた宝島さんを、大金を使ってまで狙う理由はなんだったのか。

宝島さんの店の元従業員：「本当に不思議。こんなに大金をもらって、逆にそこまでやるのが。店関係のトラブルではないと思う」

空き家のガレージからは、洗剤で血痕を洗い落とそうとした跡が見つかっていて、警視庁は4人以外の人物の関与について、詳しく調べています。

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