宮崎市佐土原町の風物詩「くじらのぼり」。胴体が太く風を受けてたなびく独特の形で、町内のメーカーが製造・販売している=2024年4月25日午後5時12分、塩月由香撮影

 端午の節句を前に、宮崎市佐土原総合文化センター(同市佐土原町下田島)に、こいのぼりならぬ「くじらのぼり」が登場した。風を受けて生き生きと泳ぐ姿を、近隣の家族連れが楽しんでいる。5月5日まで。

 佐土原町は江戸時代、幼い藩主が大海の王者のように育つよう願い、その母が作らせた「鯨ようかん」が名物。くじらのぼりは銘菓にちなみ、佐土原町商工会青年部が2004年から毎年掲げ、今年で21回目になった。青年部8人が高さ約13メートルの竹ざお4本に、長さ1・5~5メートルの3サイズの親子の鯨を5頭ずつ掲げた。

 長男(6)と長女(1)を保育園に迎えに行った帰りに訪れた近くの会社員、立山博史さん(42)は「子どもが生まれてから毎年見せに来ている。くじらのぼりのように自由に伸び伸びと育ってほしい」と見上げていた。【塩月由香】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。