玉城デニー知事は12日の定例記者会見で、2023年度に県内で殺処分された犬と猫の合計が167匹(速報値)と過去最少だったと発表した。譲渡適性のある個体の処分は犬が初めてゼロを達成し、猫は1匹だった。知事は「動物愛護団体の活躍が大きく、その成果が出ていると受け止めている」と話した。

 23年度に県動物愛護管理センター(南城市)や那覇市、八重山保健所、宮古保健所に収容された犬猫は計1179匹。殺処分の内訳は犬が18匹、猫が149匹だった。この数には病気やけがが原因で死んだ個体や、安楽死を施した個体の数も含まれている。23年度は動物愛護団体や個人に犬434匹、猫227匹を譲渡した。

 県は、保護した犬猫の譲渡を推進する「県動物愛護管理センター譲渡推進棟(愛称・ハピアニおきなわ)」を22年に開設し、人に慣れていない保護した犬猫の譲渡適性を上げるため、しつけなどのトレーニングや健康管理を行ってきた。(社会部・塩入雄一郎)

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