バトントワリングチームに所属していた当時18歳の男子選手にわいせつな行為をしたとして京都府警が強制わいせつの疑いで逮捕した元指導者の男(40)が「間違いありません」と容疑を認めていることが29日、府警への取材で分かった。男は事件発覚後に海外に渡航。この日、関西国際空港に帰国したところを捜査員が確保した。
逮捕されたのは住所不定の小城(こじょう)桂馬容疑者。関係者などによると、小城容疑者はバトントワリングの世界大会で優勝するなどの実績があり、京都と滋賀を拠点とするバトンチームで指導者としても活動していた。
逮捕容疑は昨年2月、京都市南区の自宅でチームに所属する当時高校3年生の男子選手の体を押さえつけ、下半身を触るわいせつな行為を行ったとしている。選手の父親から相談を受けた府警が捜査を進めていた。
府警によると、小城容疑者は事件前日から男子選手を自宅に宿泊させていた。選手は断っていたが「しつこく言われたので訪問した」などと説明しているという。男子選手は小城容疑者の指導を数年間受けていたという。
事件を巡っては昨年3月、選手の家族が統括組織「日本バトン協会」(東京)に被害を申告したが、当時の理事長が独断で対応したため、協会として把握するまで3カ月近くを要した。協会は昨年7月に弁護士3人による外部調査委員会を設置し、同年12月に報告書を公表した。
選手は精神的苦痛を訴えて練習に行けなくなり、出場予定だった全日本選手権に出場できなくなったという。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。