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 兵庫県知事選挙で再選した斎藤元彦知事(47)に公職選挙法違反の疑いがあるとして、弁護士らが刑事告発しました。

■斎藤知事側反論「公選違法ない」

 PR会社の代表が、ブログを公開したことから端を発した今回の問題。

兵庫県・斎藤知事 この記事の写真 兵庫県 斎藤知事
「(Q.刑事告発について見解は?)詳細は承知してません」 PR会社代表のブログ PR会社 代表
「今回、広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います」

 斎藤知事側がPR会社に知事選のSNS戦略業務を依頼して買収した疑いがあるとして、2日、元検事の郷原信郎弁護士らが刑事告発しました。

告発人・郷原弁護士 告発人 郷原弁護士
「(PR会社に払った)71万5000円は買収にあたらない、選挙運動の対価ではないという説明、弁解を斉藤知事側はしているわけですが、どう考えてもなかなか通らない弁解ではないかと」 根本的な疑問

 「根本的な疑問」として訴えたのは、SNS戦略を手掛けるPR会社が、その業務をボランティアで行ったとする点です。

郷原弁護士
「(PR会社は)SNS広報戦略を業とする会社。会社が業としていることを提案したら『それは頼まない』と言われて、『それじゃあタダでやってあげます』ということを言う。そんな会社が果たしてあるのだろうか。まさに根本的な疑問」

 こうした疑問に対し、知事の代理人弁護士が番組の取材に応じました。

斎藤知事の代理人弁護士 斎藤知事の代理人弁護士
「PR会社がSNS戦略を無償でやることはありえないという指摘は理解できるが、なぜSNS戦略を依頼しなかったのかは、知事から納得のいく説明を聞けている。今、詳しい経緯を聞き取っている途中で、具体的には申し上げられない」

 代理人弁護士は「SNS戦略を依頼しなかった正当な理由がある」と主張。

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■次々とブログが修正・削除される

■次々とブログが修正・削除される

ブログ書き換え問題

 一方、会見で郷原弁護士らが「重要な事実」と指摘したのは、PR会社の代表のブログが書き換えられた点です。

PR会社 代表
「兵庫県庁での複数の会議に広報PRの有識者として出席しているため、元々、斎藤さんとは面識がありました」 修正・削除されたブログ

 当初ブログにはこうした文言がありましたが、現在は消えています。

郷原弁護士
「非常に重要な事実として、投稿が次々と削除・修正されていく。SNS戦略を全体を頼んだ事実はないというような弁解説明に反する部分が、次々と修正・削除されていっているわけです。修正・削除も斎藤選対側と意思連絡なく行われたとは極めて考えにくい」

 斎藤知事の代理人弁護士はこのように説明します。

代理人弁護士が反論 斎藤知事の代理人弁護士
「PR会社サイドとは一度も話し合っていない。公職選挙法違反の疑いが掛けられている時に、当事者同士が連絡を取り合うことは、主張のすり合わせや証拠隠滅などを疑われかねない。今回の刑事告発が受理されることがあれば、捜査に協力していく」

(「グッド!モーニング」2024年12月3日放送分より)

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