沖縄県教育委員会は21日、生徒に関節技をかけるなどの体罰をした北部地区公立中学校の男性教諭(59)を減給10分の1(1カ月)とする懲戒処分を発表した。生徒にけがはないという。

 県教委によると7月、授業と関係ないことをしていた生徒を口頭で注意。その後、他の生徒がいない別の教室で理由を尋ねたが無言だったため、あごをつかみ胸を押した。県教委の発表では、生徒が教諭を数発殴ったため、制止しようと足をかけて倒して馬乗りになって地面に押さえつけた。抵抗していると感じたため、さらに関節技をかけたという。

 同教諭は6月、授業態度を注意するため、別の生徒の側頭部をたたき、また別の生徒の尻を蹴り、学校長から2度注意を受けていた。いずれも教諭本人が教頭に報告。生徒と保護者に謝罪した。

 半嶺満教育長は謝罪した上で「教員の人権意識の高揚を図り、再発防止と信頼回復に努める」とのコメントを発表した。

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