人命救助協力で表彰された(左から)柳川さん、大野さん、西さん=糸島市の市消防本部で2024年11月20日午前10時23分、早田利信撮影

 福岡県糸島市のJR波多江駅構内で心肺停止状態になった男子中学生に連係して適切な救命処置をしたとして市消防本部は、人命救助協力者3人を表彰した。

 表彰されたのは市在住の大野聡さん(72)、JA糸島波多江支店長の西征二さん(55)、JR波多江駅駅員の柳川龍馬さん(24)。

 市消防本部や3人によると7月7日午前11時すぎ、波多江駅1階の階段付近で男子中学生(14)が急に倒れた。居合わせた大野さんは2階の改札口にいた柳川さんに連絡し、柳川さんが119番した。その間、駆けつけた西さんが男子に呼びかけたが反応がなく、呼吸もしていなかったため胸骨圧迫(心臓マッサージ)をした。西さんは以前、介護施設で救命講習を受けた経験があったという。約5分後に救急隊が到着し、男子はドクターヘリで福岡市内の病院に搬送された。今は回復しているという。

 男子やその家族から電話や職場に出向いて3人には感謝の意が伝えられたという。表彰式で3人は「男子が元気になって良かった」と話していた。【早田利信】

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