会見する小林製薬の小林章浩社長(左から2人目)ら=3月29日午後、大阪市北区(門井聡撮影)

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」成分のサプリメントを摂取した人に健康被害が広まっている問題で、同社は26日に取締役会を開き、1月中旬の最初の症例報告からの対応が適切だったのかについて、取締役会が主導的に検証することを決めた。また、弁護士3人でつくる「事実検証委員会」を同日付で設置した。

検証委の調査結果をもとに取締役会が今回の対応が適切だったか検証する。取締役のうち社内出身者3人は加わらず、社外取締役4人で進める。

取締役会は過去の食品衛生法違反による行政処分、法規制に同社が適合していたのかも調べる。「組織的な隠蔽、恣意(しい)的な対応、法規制違反などが判明した場合には厳格な調査・検証を直ちに行い、行政庁にも即座に報告する」としている。

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