沖縄本島北部地域への豪雨で被害を受けた沖縄県国頭、大宜味、東の3村では17日、昼ごろから夕方にかけて断続的に雨が降ったが、心配されていた警報級の大雨とはならなかった。住民たちはほっとした表情を浮かべながら、復旧や周囲の掃除などの作業を進めた。
ただ北部地域では、日没前後から再び広い範囲で弱い雨が降り始めた。大宜味村内のコンビニエンスストアへ買い物に来た60代の男性は「雨が上がらないと落ち着かない」とこぼした。
国頭村比地地区では同日、消防職員のほか村外から約40人のボランティアも駆けつけ、土砂の撤去作業が続けられた。同地区では30件超の建物が床上・床下浸水に見舞われ、家屋などからかき出した土砂をまとめて廃棄していた。公民館に詰めていた村職員は「大雨の予報が外れて良かった」と笑顔を見せた。
この他、ボランティアの人々はトイレットペーパーやタオルなどの日用品も地域の住民たちに提供したという。
同村総務課の宮里幸助課長は「土砂搬出の作業が終わったら、村民の生活再建に向けて何ができるか。スピード感をもった対応を考えていきたい」と話していた。
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