歌舞伎町の一角「トー横」。ここでは違法薬物などを「餌」に、若者を犯罪に誘い込もうとする大人もいる=東京都新宿区で2023年11月29日、加藤昌平撮影

 新宿区歌舞伎町の「トー横」に集まる少年、少女らを念頭に、都は5月31日に社会福祉士や臨床心理士らが対面で無料相談に応じる常設窓口を設置する。

 相談窓口はトー横近くの「都健康プラザハイジア」(同区歌舞伎町2)15階に設置する。社会福祉法人に委託し、相談員は5~6人が常駐するという。原則、都内在住・在学の若者らが対象で、家族も相談できる。

 トー横では未成年者が性被害を受けたり、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)で救急搬送されたりするなどがあり社会問題化している。都は1月に臨時窓口を設置し、計10日間で延べ295人が利用した。相談内容に応じて、児童相談所や女性センターなど支援先を紹介した。

 都の担当者は「一人一人にきめ細かく支援していきたい」と話した。受け付けは祝日・年末年始を除く、火~土曜日の午後3~9時まで。【島袋太輔】

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