いわゆる“闇バイト”による事件で、犯行グループのリーダーとみられる男が逮捕されました。
今年4月、大阪市淀川区で、マンションの同じ部屋が、立て続けに狙われる事件が起きました。4月9日、現金や金など約1400万円相当が盗まれました。
この記事の写真そして、3日後の12日午前4時ごろ、住民が在宅しているにもかかわらず、男がバールで玄関をこじ開けようとしました。すぐに110番通報。警察官が駆けつけると、男は車で逃走しました。
4月9日と12日という、短期間に起きた事件で、大阪府警は“闇バイト”で実行役を集めて、事件を繰り返す、いわゆる“トクリュウ”が関与しているとみて捜査。
最初の事件の実行犯は、まだわかっていませんが、2回目の事件については、指示役でリーダーの住所・職業不詳、今井裕治容疑者(37)、車を準備した広島市の会社役員・前川智一容疑者(40)、侵入の実行役、広島市のとび職・島宏至被告(21)を邸宅侵入容疑で逮捕しました。3人は、グループでほかの事件にも関与した可能性があります。
今年3月、山口県下松市の事務所兼住宅に、島容疑者は仲間とバールを持って侵入しました。
被害に遭った男性「相手がガラス割って入ってきて、音で目が覚めて。バールを一回くらって、そのまま羽交い絞めして、倒したまではよかったんだけど、頭に2発くらったのかな」
男性は、全治1カ月のけがを負い、現金548万円などが奪われました。その5日後、島容疑者は、大阪・吹田市の会社事務所に窓ガラスを割って侵入。翌日も、同じ事務所に侵入しましたが、2日とも、何も盗らずに逃げました。
そして、4月、大阪市淀川区にあるマンションの部屋に、バールで玄関をこじ開け、侵入しようとし、逃走。島被告は、3つの事件で、すでに起訴されています。
今井容疑者は、秘匿性の高いメッセージアプリを使っていたということです。
警察への取材で、今井容疑者が“闇バイト”に応募してきた島被告ら実行役に対し、事前に提出させた免許証などの個人情報などを使って脅し、メンバーを支配していたとみられることが新たにわかりました。警察は、このグループの関係者は10人以上いるとみています。
今井容疑者は、13日午前10時30分ごろ、埼玉県川口市内の閑静な住宅街の中にあるホテルで逮捕されました。捜査関係者によりますと、今井容疑者は、関東を中心にホテルを転々としていたとみられ、関東の事件にも関与している可能性があります。
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