富士山の適正な利用について話し合う協議会が開かれ、今年から山梨県が実施した登山規制の振り返りなどが行われました。
富士河口湖町で14日、環境省と山梨県や静岡県などが富士山の適正な利用について話し合う協議会が開かれ、富士山のオーバーツーリズム軽減のため、今年から実施された対策の振り返りが行われました。
山梨県は富士山の山頂を夜通しで目指す「弾丸登山」などの問題から、今年から午後4時から翌日午前3時まで登山道を閉鎖し、一日の登山者数の上限を4000人とするなどの登山規制を行いました。
また、1人あたり2000円の通行料も徴収しました。
山梨県の報告によりますと、今年弾丸登山が疑われる夜間の登山者数は去年と比べ、約95%減少したということです。
協議会は、こういったことから山梨県の対策が弾丸登山などの抑制に「目に見える効果があった」と評価しました。
一方、静岡県が実施した登山ルートでの弾丸登山の自粛要請は「十分な抑止につながらなかった」として、来期に向けては対策の見直しが必要と評価しました。
環境省はこの振り返りを踏まえて来年3月を目途に再び協議会を開催し、富士山のオーバーツーリズムへの新たな施策を打ち出したいとしています。
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