平成25年に大阪市長だった橋下徹氏と市職員がやりとりしたメール記録の非開示決定を巡る訴訟の口頭弁論が26日、大阪地裁で開かれ、橋下氏が証人として出廷し「不要なメールは削除していた」と述べた。
訴訟は、市の非開示決定を取り消す判決が確定したのに、記録の不存在を理由に再び非開示とされたことで精神的苦痛を受けたとして、大阪弁護士会の服部崇博弁護士が21年、市に損害賠償を求めて起こした。
黒いジャケットに白いTシャツとスニーカー姿で入廷した橋下氏は「偽りを述べないことを誓います」と宣誓して証人尋問に臨み、「情報公開を徹底していた」と強調。その上で、「パワハラなど私的な相談で、まずいと思ったものは削除していた」と一部メールを削除したことを認めた。
原告側の代理人弁護士から「職員に対してメールの削除を指示したことはあったか」と問われると「全くない」と否定。一対一のメールの削除は自身で判断したとした。
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