海外のオンラインカジノで賭博し、その資金を無登録貸金業者から借りる際に銀行口座や同僚らの個人情報を提供したとして、神奈川県は26日、環境農政局の男性職員(29)を停職6カ月の懲戒処分にした。県によると、銀行口座は、少なくとも2件の投資詐欺事件の振り込み先として利用されていた。
海外のオンラインカジノに日本国内から接続して賭博を行うことは違法となるが、男性職員は県に「オンラインカジノの違法性は認識していなかった」などと話しているという。
県によると、男性職員は令和2年1月ごろから4年10月ごろまでと、5年7月ごろから8月ごろまでの間、国内から海外のオンラインカジノに接続して賭博した。また、賭博の資金として無登録貸金業者から融資を受ける際、自分のスマートフォンに登録していた同僚職員や外部の関係者ら計11人の電話番号、自身の銀行口座の番号と暗証番号を提供した。
職場に返済を督促する電話が繰り返しあり、業務遂行にも一定の影響を及ぼしたとしている。
人事課は「過去に類似の例がなかったが、動機などを判断し、停職の中では一番重い6カ月とした」と説明。男性職員は「自分がやってしまったことの処分は受け止めた。しっかりと信頼を回復するように努めていきたい」と話しているという。
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