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 北海道の大学生暴行事件で新たな展開です。キャッシュカードを奪い、現金金を分け合うなど「強盗」の可能性が新たに出てきました。

■「現金を分け合った」強盗の可能性は?

 逮捕された6人のうちの数人の供述です。

容疑者のうち数人の供述 この記事の写真 容疑者のうち数人の供述
「長谷さんのキャッシュカードを使って現金を引き出した」
「現金を分け合った」 手向けられた花

 手向けられた花が雨にぬれていました。

 亡くなった大学生・長谷知哉さん(20)が倒れていた公園です。発見された先月26日は最低気温1.0℃まで冷え込み、その寒さの中で長谷さんは全裸で横たわっていました。

ATMから現金が引き出される

 捜査関係者によると、長谷さんのものとみられるリュックや衣類が札幌市内の川で見つかりました。その札幌市内のATMで、長谷さんが遺体で発見された先月26日午前、長谷さんのキャッシュカードが使われ、現金が引き出されていました。

 八木原容疑者の元交際相手は、こう証言しています。

八木原容疑者の元交際相手
「お互い好きになって、去年9月あたりからお付き合い始めた」
「最初の印象は普通の女の子かなと思っていたが、付き合いだしてから2カ月くらい経ってからー」

 次第にトラブルが増えたといいます。そんな時、八木原容疑者は…。

八木原容疑者の元交際相手
「言い合いしていて。途中からいきなり八木原容疑者が電話しだして、誰かに。そしたら、川村容疑者が相手だった。それで交ざって話してという感じ」

 今回の事件と重なる構図です。男性は今年7月、八木原容疑者との関係を解消。その直後に、八木原容疑者は長谷さんとの交際を始めたとみられます。

 しかし2人もまたうまくいかず、その交際のもつれが事件につながったと見られていました。

新たに浮上した供述

 ところが、新たに浮上したのが「被害者のキャッシュカードを奪い、現金を分け合った」という供述です。

 現時点での6人の容疑は「傷害致死」。しかし仮に、初めから金品を奪う意図があったのであれば「強盗致死容疑」になり、量刑が大きく違ってくるのです。

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■問題は…いつカードを奪おうと考えたのか

■問題は…いつカードを奪おうと考えたのか

北海道江別市内の公園

 北海道江別市内の公園で、長谷さんに暴行を加え死亡させた疑いが持たれている6人。その後、八木原容疑者を除く5人は川村容疑者の車で移動。札幌市内のコンビニのATMから長谷さんのキャッシュカードを使い現金を引き出したとみられています。

防犯カメラの映像

 川村容疑者のものとみられる車が札幌方面へ向かう様子が、防犯カメラに捉えられていました。

暴行しながら暗証番号を聞き出した可能性も

 被害額は十数万円。警察は、容疑者らが長谷さんを暴行しながらカードの暗証番号を聞き出した可能性もあるとみています。

「強盗致死」に問われた場合

 問題は、いつの時点でカードを奪おうと考えたのか。逮捕された6人の容疑は、現在いずれも「傷害致死」。量刑は3年以上の懲役です。ただし、仮に「強盗致死」に問われた場合は、死刑または無期懲役と刑法上は定められています。

北海道警担当 山上暢キャップ 北海道警担当 山上暢キャップ
「どの時点でキャッシュカードを盗もうと考え始めていたのかが、一つの焦点になる。仮に、暴行を働く前からキャッシュカードを盗もうと考えていたとしたら、強盗致死の疑いも浮上してくる。警察は、容疑者の供述だけではなく押収したスマホの解析をすすめるなど、一体どの時点でキャッシュカードを盗もうと考え始めたのかという点でも、慎重に調べをすすめています」 この記事の写真を見る
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