各地で強盗事件が相次いでいます。首謀者は何者なのか。そして、なぜ逮捕されないのか。テレビ朝日・金井誠一郎警視庁キャップが解説します。
■複雑なピラミッド型構図 複数人が関与か
複雑なピラミッド型構図 この記事の写真(Q.今回、相次いでいる強盗事件にはピラミッド型の構図があるということですが、首謀者、指示役、実行役とは何者なのでしょうか?)
まさに今、捜査が行われているところです。警察は「現場で複数の人間に対する指示など、これほど複雑な構図、大掛かりな犯行は、犯罪に慣れた人間でないとできない」とみています。
具体的には、過去に特殊詐欺や何らかの犯罪に関わった経験のある人物が指示している可能性があるとみています。
過去に警察に摘発された可能性もあり、警察のデータベースに引っかかる可能性もあります。
(Q.警察にデータが残っているとしても、なぜ指示役にたどり着けないのでしょうか?)
今回の犯行はピラミッド型の構図になっています。実際には首謀者→指示役→実行役といったようにシンプルな構図ではなく、指示役と実行役の間に何人もの人間が介在しているとみられています。
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■指示役や首謀者に警察はどう迫る?■指示役や首謀者に警察はどう迫る?
警察はどう迫る?(Q.指示役と実行役の間に複数人が関わっている?)
そうですね。そして、指示役も、実行役に指示を出す際に本名を使わないなど、自分のところに警察の捜査の手が及ばないように対策をしているため、どうしても捜査に時間がかかる形になっています。
(Q.警察はどうやって、指示役や首謀者にたどり着くのでしょうか?)
上から下へと指示が行われる一方で、奪われた金品は下から上へと上がる形になっています。
警察は「お金の動きには必ず何らかの痕跡が残る」としており、「ここをたどれば、いずれ指示役や首謀者にたどり着けるのではないか」と捜査のポイントにしています。
(Q.このお金の流れを追うことは可能でしょうか?)
振り込みや手渡しなど、お金が動くところには防犯カメラの映像などの証拠が残るため、「消えてしまう前に」というスピード感が大事です。その点を重要視して、警察は捜査を行っています。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年10月24日放送)
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