何者かによって壁に穴が開けられ、授乳室が閉鎖されてしまいました。
閉鎖されたのは子育てを支援するために設置された施設。大分駅の駅前に屋外トイレとともに設置された授乳室です。
大分市まちなみ企画課 神野潔課長
「子育て中のお母さんや赤ちゃんには大変、申し訳ないと思っています」
なぜ閉鎖になってしまったのか。中に、その痕跡があります。
先月、何者かによって壁に直径50センチほどの穴が開けられる被害に遭ったのです。
それだけではありません。手洗い場に放置されているのは飲み物などのごみ。床にはたばこの吸い殻。排水口の周りにはたばこをもみ消したと思われる跡もありました。
ごみの散乱は2年ほど前から目立つようになったといいます。
利用の実態はどうなっているのか。市は先月と今月の合わせて9日間、防犯カメラで出入りする人を調査しました。
大分市まちなみ企画課 神野潔課長
「延べ74人が入室されていました。そのうち授乳室としての利用は1回のみ。お母さんが乳母車でお子さんを連れて入っていくと」
市は貼り紙で適切な利用を呼び掛けるなどしましたが、状況は改善せず、壁に穴を開けられたことから閉鎖を決断したといいます。
大分市まちなみ企画課 神野潔課長
「私どもは子育て支援ということで授乳室を設置したんですけど、子育て支援の後退ということで非常に残念です」
大分市によりますと、授乳室の今後については決まっていないということです。
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