■線状降水帯予測情報とは
近年、線状降水帯による大雨によって地域を問わず甚大な被害が出ています。こうした被害を減らすためにできたのが線状降水帯予測情報で、線状降水帯による大雨の可能性が高いときに、半日程度前から「線状降水帯」というキーワードを使って呼びかけを行います。2022年から運用が開始されました。
■2024年の実績は
2024年に線状降水帯が発生したのは15事例(9月30日時点)
線状降水帯予測情報を出した81回のうち、実際に線状降水帯が発生したのは8回でした。的中率でみると、約10%です。
2022年の的中率は約25%、2023年の的中率は約40%、的中率だけみるとまだ精度が低いように感じられるかもしれません。
ただ、線状降水帯が発生しなくても線状降水帯予測情報が出たときは大雨になっている場合が多くあります。実際に今年のデータでみてみると、線状降水帯予測情報を出した81回のうち、3時間雨量が100mm以上の大雨となったのは27回もありました。
■線状降水帯予測情報は大雨へのアラート
予測情報がでたらまず第一に大雨災害への心構えを一段と高めることが大切です。そして早めの避難に繋げることが被害を減らすことにも繋がります。気象予報士としては、線状降水帯が実際に発生するかどうかだけにこだわらず、線状降水帯予測=大雨災害の危険度が高いという認識がより広まるような伝え方が必要だと感じています。
■今後の予測精度向上へ
線状降水帯予測情報は今年(2024年)5月から府県単位での予測になり、2029年には市町村単位で危険度を把握できることを目指しています。さらに絞り込んだ情報になることで、より早めの避難ができることが期待されます。それとともにこの情報がどんな意味をもつのか、ひとりひとりに正しく理解してもらえるよう伝えていきます。
テレビ朝日気象デスク 久能木百香
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