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 SNSを通じた闇バイトの募集から、凶悪犯罪に加担させられる事件が止まりません。低年齢化も進み、山口県では、中学生ら3人が強盗に入る準備をした疑いで逮捕されました。

■14歳中学生ら3人“強盗予備”で逮捕

運転していた車からはマスクと手袋が この記事の写真

 横浜市青葉区の住宅で住人の男性を殺害し、現金を奪った強盗殺人の疑いで逮捕された宝田真月容疑者(22)。運転していた車からは、マスクと手袋が見つかったことが新たに分かりました。

 警察によると、動機について宝田容疑者はこう話しているということです。

宝田容疑者
「税金の滞納金が数十万円あったため、短期間で稼げるアルバイトを探すことにした。SNSでホワイト案件という投稿を見つけ指示役とつながった」

 法定刑に「死刑」と「無期懲役」しか定められていない強盗殺人罪。極めて重い犯罪だという認識が容疑者にはなかったのでしょうか。

宝田容疑者
「途中で犯罪に加担することに気づき恐怖を感じたが、断れなかった」 中学生と高校生の3人が逮捕

 後を絶たないSNSでの闇バイト募集に、端を発したとみられる事件。山口県では21日、中学生と高校生の3人が工具などを持って強盗に入る準備をしていたとして逮捕されました。

 3人は千葉や茨城に住んでいて互いに面識はなく、警察は指示役がいるとみて捜査しています。

 なぜ多くの若者がSNS上の甘い誘いに簡単に乗ってしまうのでしょうか。

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■どっちが闇バイト?調査 高校生の正解は2割

■どっちが闇バイト?調査 高校生の正解は2割

どっちが闇バイト?調査

 ここに興味深い調査結果があります。

(A)一般の求人
「初心者大歓迎 シフト調整・髪型・服装全部自由 時給1400円〜」 (B)闇バイトの求人
「電話受付のお仕事 DMにて応募 「限定3名様」5万円〜 #ホワイト案件」

 東京都が詐欺を防止するための特設サイトに掲載した2つの文言。どちらかが闇バイトの募集で、それを見分けられるかというクイズです。

全問正解はわずか2割

 こうした問題を3問用意して高校生250人に尋ねたところ、全問正解はわずか2割ほどだったというのです。

 見事クイズを見分けられた人はこう話します。

大学生(19)
「(Q.どっちが闇バイト?)ホワイト案件とか見た瞬間こっちだなと思いました」 大学生(19)
「DMで応募とかもやばい」 高校生(17)
「お金が無かったらやっぱり、報酬の金額が大きい方を選ぶのかな」

 甘い誘いはSNS上だけとは限りません。

大学生(19)
「(Q.闇バイトの情報やメールを受け取ったことがある?)無いですが、チラシが(大学の)机の上に置いてあって、それが学校から配られたものだと思ったら、実際は闇バイトでした」

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■なぜ指示役にたどりつかず? 専門家は…

■なぜ指示役にたどりつかず? 専門家は…

指示役の逮捕には至らず

 あの手この手で集められる実行役。一方、一連の事件ではいまだ指示役の逮捕に至っていません。

 大きな要因と考えられるのが、資金の流れが見えないことです。

銀行口座の被害に遭った女性
「お金を入れて戻すから(キャッシュ)カードを貸してほしいと言われた。(キャッシュ)カードを3枚入れて、レターパックで送ってしまった」

 こう話すのは、SNS上で知り合った人物にキャッシュカードを貸して、銀行口座を乗っ取られてしまった40代の女性です。

不正に入手した口座をいくつも経由

 指示役はこのような形で不正に入手した口座をいくつも経由し、資金をやり取りしているとみられます。

元警視庁 捜査官 防犯コンサルタント 松丸俊彦氏 元警視庁 捜査官 防犯コンサルタント
松丸俊彦氏

「銀行口座を売買すると足がつきにくくなる。突き止めても、名義は自分だが売ってしまって誰が使っているのか分からない。お金の流れを細かく分けて、たどり着けないような方法をとってきている」

(「グッド!モーニング」2024年10月22日放送分より)

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