再審=やり直しの裁判で無罪判決が言い渡された袴田巌さん(88)の裁判を巡り、検察当局が控訴を断念したことが分かりました。
1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定していた袴田巌さんの再審公判で静岡地裁は先月26日、無罪判決を言い渡しました。
控訴の期限が今月10日に迫るなか、検察側は控訴を断念したことが分かりました。
控訴審で無罪を覆すのは困難と判断したとみられます。
これで10日が過ぎれば袴田さんの無罪が確定することになります。
再審を巡っては、静岡地裁は判決で5点の衣類や自白した供述調書など3つの証拠捏造(ねつぞう)があったと認定していました。
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