東京と埼玉で相次ぐ強盗致傷事件のうち、練馬区で起きた事件で見張り役とみられる男が逮捕されました。一連の事件の実行役が応募したとみられる闇バイト。通常のアルバイトとどのように見分ければいいのか取材しました。
■練馬“見張り役”を逮捕
うなだれたまま捜査員に連れていかれる男。東京・練馬区の強盗致傷事件で新たに逮捕された会社員の河崎律之容疑者(29)です。
事件が起きたのは先月28日。複数の男が練馬区の住宅に押し入り、住人の男性にけがをさせて腕時計など120万円相当を奪いました。
河崎容疑者は見張り役とみられ、この事件の逮捕者はこれで4人目です。
河崎容疑者
「現場で住宅の中に入っていない」
警視庁が現場から逃げた、もう1人の行方を追うとともに調べを進めているのが、東京や埼玉で相次いだ緊縛強盗事件との関連です。
■公開手配の男“空白の10時間”
1日、所沢市で80代の夫婦を縛り上げ現金などを奪った強盗事件。公開手配され、いまだ逃走中なのが森田梨公哉容疑者(24)です。
森田容疑者は事件の後、東京の新小平駅からタクシーに乗って10分ほどの東村山市で降りました。この時の時刻が午前3時すぎ。そして、およそ10時間後の午後1時前、別のタクシーで都内を逃走しています。
空白の10時間にどこにいたのでしょうか。
関係者によると、森田容疑者は東村山市内にある宿泊施設に滞在していたことが新たに分かりました。
一連の事件には共通点があります。実行役の募集がSNSで行われたことです。
5日朝、練馬の事件で送検された河崎容疑者は…。
河崎容疑者
「事件前日に『即日払いのバイトがあります』というXの投稿を見て応募した」
その後、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導されたと話しています。
■“闇バイト”避けるには
求人サイトを運営する会社は、気付かないうちに闇バイトに巻き込まれないよう高校生らにアドバイスを送る授業を行っています。
ディップ 商品開発本部 進藤圭本部長
「一般的にはSNS上で求人は行われない。SNS上で求人を見た時は若干、怪しいとまず疑ってみる。簡単に稼げるという(募集は)ないし、求人している以上は誰でもいいということはない」
さらに、運営サイトから怪しい求人を排除する最新技術も導入しています。
進藤圭本部長
「(求人を)AIが解析して、ここが怪しいと返す」
この求人サイトで闇バイトは検知されていないということです。
人々の防犯意識も高まっています。
警備会社への問い合わせが3倍に上っているのが防犯ガラスです。表面に傷はつくものの打ち破ることはできません。
泥棒が気にするのは周りの目です。侵入まで5分以上かかると、およそ7割が諦めるということです。
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