「紀州のドンファンは早貴被告と離婚したいと言っていた」。別の女性が「私は結婚を迫られていた」と明かしました。

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡したのが2018年5月24日。

 野崎さんの元妻で、野崎さんを殺害した罪などに問われている須藤早貴被告の裁判に証人として出廷したのは、死の直前に野崎さんと会っていた女性です。

検察
「初めて会ったのは?」
証人の女性
「4月27日」
検察
「何年?」
証人の女性
「2018年。野崎さんが亡くなった年です」

 知人に紹介され、東京のホテルで野崎さんと会ったという証人の女性。その後、東京・銀座の天ぷら店で食事をともにしたといいます。

検察
「どんな会話を?」
証人の女性
「とにかく褒められました。ジョークみたいなことを言われました」
検察
「結婚してほしいとかは?」
証人の女性
「それは言われましたね。結構、会ってすぐというか」

 証人の女性は野崎さんが須藤被告に電話していたことも覚えているといいます。

証人の女性
「(野崎さんは)離婚したいとか言っていましたね」
検察
「相手の反応は?」
証人の女性
「『またそんなこと言って』みたいな感じだったので、離婚してくれもよく言う人だなと思いました。『お願いします』みたいなことを言っていました。下を向きながら『お願いします』みたいな」

 女性はその後、2度、東京で野崎さんと会っていて、何度も「結婚してほしい」と言われたと証言しています。

 さらに、和歌山県にも来てほしいと言われ、経費として20万円が振り込まれていたといいます。

 検察側は野崎さんから離婚を迫られたことが動機の一端と主張。

 一方、弁護側は「須藤被告から切り出した離婚話を野崎さんに慰留されたこともあった」と反論しています。

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