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1日未明、埼玉県所沢市で80代の夫婦が刃物で襲われ、現金約8万円などが奪われた事件で、3人が逮捕されました。

■3つの連続強盗 同じ“指示役”関与か

3人は、都合よく使われて、使い捨てされる存在だったようです。海藤貴志容疑者(43)。和佐裕夢容疑者(28)は、年齢も名前も自称とのことで、警察が確認を進めています。最も若い佐藤聖峻容疑者(24)。3人の容疑者は、全員、現場での実行役でした。うち1人は指示役から「逃げたら殺す」と言われていたそうです。

そもそも、佐藤容疑者は、いったん警察から逃げおおせたのに、なぜかタクシーで現場周辺に戻って来ました。そこで職務質問にひっかかり、確保されたのです。不可解な行動をひも解く、容疑者のこんな供述が明らかになりました。

容疑者1人の供述
「逃走中に指示役から『逃げてんじゃねえ』などと、電話で脅されていた」

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■闇バイト 犯行グループの実態は

■闇バイト 犯行グループの実態は

海藤容疑者は、自らの職業を“飲食店の店長”としています。以前からずっと、料理長として働いていたそうです。

海藤容疑者の元同僚
「金銭関係で辞めたと聞きました。当時は、スマホのオンラインゲームにはまっていたみたい。ものすごい課金していたらしい。感情が表に出ない人。なにを考えているか、わかりづらい人」

警察は、佐藤容疑者について「自称・アルバイト」としていますが、実際は、医薬品などを扱う会社で、4月から正社員として働いていました。

佐藤容疑者の同僚
「お金はなさそうで『ご飯、おごってください』とよく言われた。パチンコして、コンビニ飯を食べるような生活。一人暮らしで、知人が部屋に出入りすることもなかった」

容疑者同士は、いずれも面識がありませんでしたが、指示役に免許証や保険証といった個人情報を握られていました。

捜査関係者によりますと、「闇バイトに応募して、身分証の写真を送っていたので抜け出せなくなった」という内容の供述をしているといいます。

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■他の強盗事件にも関与か

■犯行の手口が似ている強盗事件

3人とも容疑を認めていますが、うち1人は、9月30日に国分寺で一人暮らしの女性(60代)が襲われた強盗致傷事件への関与をほのめかす話をしていることが明らかになりました。

ハンマーのようなもので殴られた女性は、いまも入院中です。

すべての部屋が物色されていて、現金が奪われていたことがわかりました。女性は「たんす預金の現金数百万円が盗まれた」と話しているそうです。

この国分寺の事件に、佐藤容疑者が関わっていたかはわかっていません。ただ、会社の同僚によりますと、国分寺での事件が起きた当日、どこにいるのか聞くと、「近くにいない」と連絡があったそうです。そして、所沢で事件が起きた日の勤務については「(あすは)体調不良で休ませてほしい」と話していたといいます。

所沢の事件では、3人が逮捕されましたが、残る1人は逃走中です。

捜査関係者によりますと、所沢市、国分寺市、そして、先月18日にさいたま市で起きた3件の強盗事件は、犯行の手口が似ていることなどから、同じ指示役が関与した可能性があるといいます。

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