「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判で、覚醒剤を密売していた人物が出廷し、「元妻の被告に覚醒剤を売った」と証言しました。
■母親に「遺産もらって海外飛ぼうかな」
2018年5月、和歌山県の自宅で夫だった資産家の野崎幸助さん(当時77歳)に覚醒剤を摂取させて殺害した罪に問われている須藤早貴被告(28)。
証拠や目撃情報がないなかで、須藤被告が野崎さんを殺害したことを検察側がどう立証するのかが焦点です。
今月1日の裁判では、覚醒剤の密売人が証人として出廷しました。
事件のおよそ1カ月半前の未明に須藤被告と会い、覚醒剤を売ったと証言しました。
密売人
「(Q.客と接触したのは?)路地の所。暗い所です」
「(Q.量は?)4〜5グラム」
「(Q.代金は?)10〜12万円ぐらい」
覚醒剤を受け取った時、須藤被告はこう話していたといいます。
須藤被告
「旦那には知られないようにしている」
また、検察は覚醒剤を購入したとされる時間の直前に、須藤被告の口座からATMでおよそ10万円が引き出されたとする記録を提示しました。
裁判では事件後の須藤被告と、その母や姉とのLINEのやり取りも証拠として提出されました。
事件後の6月、姉とのやり取りです。
須藤被告
「自殺か事故死だね」
姉
「何で事故」
須藤被告
「死ぬ気なくても量を間違えて飲んだら事故死」
「自然死で遺産が入る予定」
さらに、母親にはこんなメッセージも送っていました。
須藤被告から母へのメッセージ
「遺産をもらって海外飛ぼうかな」
「騒がれずに遺産だけすんなりもらう予定だったのに」
「桁外れな額に目がくらんだ」
須藤被告は無罪を主張していて、判決は12月12日に言い渡される予定です。
(「グッド!モーニング」2024年10月2日放送分より)
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