上野動物園のジャイアントパンダ、「リーリー」と「シンシン」。中国に返還されるのを前に、最後の観覧日となった28日、多くのファンが別れを惜しみました。(9月28日OA「サタデーステーション」)
■観覧できたファンは涙
報告・矢谷一樹ディレクター(開園前の午前9時頃)
「上野動物園の入場入口前なんですが、最後尾が見えないほどの長蛇の列です」
リーリーとシンシンを一目見ようと、並んだのはおよそ2000人。あまりの人に開園前の午前8時20分頃、観覧の受付が終了となりました。午前10時、待ちに待った観覧が始まると、夢中でカメラにおさめていきます。観覧後には、涙をぬぐいながら出てくる大勢のファンの姿が―。
昨夜10時台から並んだファン
「感無量です、ありがとう元気でねって」
パンダファン歴7年
「辛くて…別れが辛いです…」
■上野動物園で過ごした約5000日
ジャイアントパンダのリーリーとシンシンが日本にやって来たのは、2011年2月末。迎えた一般公開の日も、大行列でした。東日本大震災から間もない時期で、多くの人たちに笑顔をもたらしました。
そんな2頭の間には2017年、待望の赤ちゃん「シャンシャン」が誕生。上野生まれのパンダが順調に成長・公開されたのは実に29年ぶりのことでした。そしてコロナ禍の2021年に誕生したのは、双子の「シャオシャオ」と「レイレイ」です。こうした明るい話題を度々届けてくれたリーリーとシンシン。
■治療のため故郷の中国へ返還
人間でいうと現在60歳ほどだといい、高血圧の治療を受けるため、今回、生まれ故郷へ帰ることとなりました。2頭は29日、中国に向けて出発する予定です。
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