29日、中国に返還される東京・上野動物園の2頭のジャイアントパンダは28日が最終観覧日です。大勢のファンが詰め掛け、別れを惜しみました。

■リーリー・シンシンとお別れ

 東京・上野動物園のシンボル「パンダ」。

パンダを見に来た人
「孫がいないので孫代わりと思い、ずっと愛しています」
「寂しいです、本当は…」
「悲しいです」

 29日、中国へ帰国するのは雄のリーリーと雌のシンシン。現在19歳になる2頭は高齢になる前に生まれ育った環境で過ごすのが望ましいと判断され、中国へ帰ることが決まりました。

 2011年に上野動物園にやってきたリーリーとシンシン。2017年に生まれたシャンシャンと親子の愛くるしい姿でブームを巻き起こしました。

 来日してから13年。老若男女に人気だったジャパントバンダ。

 2011年に来日したリーリーとシンシンの間に2017年、シャンシャンが生まれ、2021年には双子が誕生し、シャオシャオとレイレイと命名。

 去年、シャンシャンが中国に返還されているため今回、2頭がいなくなると、上野動物園には双子の2頭が残る形になります。

■上野のパンダ2頭 あす中国へ

 28日朝にはすでに長い行列ができ上がっていました。

来園客
「(Q.何時から並んだ?)昨夜の(午後)10時半ぐらい」
「会えなくなるのはとても寂しいけれど、恩返しと思って送り出したい」

 開園前から多くの人が詰め掛けたため、観覧受付は開園1時間前、およそ2000人で締め切られました。

 最後の観覧を終えてた人の中には泣きながら出てくる人たちの姿がたくさん…。

 2011年に一目ぼれしてから、ほぼ毎日、上野動物園のパンダをウォッチし続け、撮影した写真をブログに載せている高氏貴博さんは…。

パンダウォッチャー歴13年 高氏貴博さん(46)
「この13年間の感謝の思い、もう本当にしっかりと伝えていきたいと思う」

 最後に、感謝の思いでシャッターを切り続けす。

高氏貴博さん
「本当にこの13年間、今までありがとうと何回も何回も繰り返し言ってました」
「(Q.どんな表情でしたか?)分かっているのかなと、こちらをチラッと見て目が合ったりしました」

 多くのファンに惜しまれながらもリーリーとシンシンは、上野動物園で過ごした思い出とともに29日、成田空港から中国に帰ります。

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