岐阜県池田町の女性職員らが岡崎和夫町長(76)からのセクハラ被害を訴えていた問題で、町が設置した第三者委員会は24日、複数のセクハラがあったと認定する調査報告書を町に提出した。岡崎氏に対し「言動を内省し改善する態度が見受けられない」として辞職するよう求めた。

報告書によると、第三者委は職員や元職員の計約840人を対象としたアンケートを実施。女性10人がセクハラ被害を訴えるなどした。その後、当事者らへの聞き取りを踏まえ、約20年前から岡崎氏に体を触られたり、抱きつかれたりする被害があったことを確認した。

岡崎氏は「激励の意味で握手したり、通りすがりに肩をたたいたりすることはあったかもしれない」と行為の一部を認めたが、第三者委は「真実発見に非協力的態度を示した」と岡崎氏を非難。町の懲戒処分基準に照らし「免職が相当」と結論付けた。

岡崎氏は町職員を経て、平成15年町長選で初当選し、現在6期目。

昨年7月、現職員と元職員の女性2人が、町長に手や尻を触られるセクハラ被害を受けたと訴えたことで発覚した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。