“黒いテープ”が貼られる迷惑行為の被害が拡大しています。果たして、どのような罪になるのでしょうか。

 伊豆で多発している、コンセント“黒テープ”貼り付け被害は、今のところ12カ所で起きていることが判明しています。

 イルカやペンギンが人気の下田海中水族館では…。

下田海中水族館 鈴木博総支配人
「約30カ所、黒い絶縁テープのようなものが貼られていた」

 23日、黒いテープが貼られていることが判明。

下田海中水族館 鈴木博総支配人
「何が目的なのか分からないので怖い。普通に使っているコンセントを抜かれると、動物の維持・商品維持にも影響を及ぼすので、二度とこういうことはしてほしくない」

 最初に発見された体感型動物園では…。

 差し込み口を覆うように貼られた黒い粘着テープ。被害件数は80カ所以上に及びます。

 9日、防犯カメラに映っていたのは、明らかに“不審な動き”をしている女性。

被害に遭った体感型動物園iZoo 白輪剛史園長
「キングコブラの水槽の下に潜り込んで、テープを貼っている」

 「iZoo」から車で20分の別の施設でも、同様の手口で、およそ30カ所で被害を確認。

 さらに、熱川バナナワニ園ではおよそ10カ所で被害が確認されました。

熱川バナナワニ園 神山浩子園長
「本当に困惑しているのと、営業として迷惑な行為なので、やめていただきたいという気持ちでいっぱい」

 コンセントを黒いテープで勝手に塞ぐ。この奇妙な迷惑行為を元埼玉県警の佐々木成三さんは。

元埼玉県警捜査1課刑事 佐々木成三氏
「行動が異質。悪質な嫌がらせなので動機の解明が必要。これに関しては捕まえないと分からない」

 元大阪地検検事の亀井正貴弁護士によりますと、コンセントなどに黒いテープを貼るこの迷惑行為、威力業務妨害罪が成立する可能性があるということです。

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