ニセ電話詐欺被害を5回阻止したとして感謝状を受け取った西日本シティ銀行和白支店の佐伯さん(前列右)ら=福岡市東区で2024年9月19日午後1時36分、栗栖由喜撮影

 ニセ電話詐欺被害を5回阻止したとして、福岡県警生活安全部と東署は19日、西日本シティ銀行和白支店(福岡市東区)と同店の店頭サービス課長、佐伯由佳里さん(43)に感謝状を贈った。

 同支店は2021年5月以降、高齢者を狙ったニセ電話詐欺被害を5回にわたって阻止。5回目の被害防止となった24年8月には、80代男性が「家のリフォームのため定期預金を解約し、現金300万円を持ち帰りたい」と支店を訪れた。同支店では日ごろから「高額の現金を持ち帰りたい」という話は詐欺の可能性が高いと注意しており、東署に通報。和白交番の警察官が男性に詳しく話を聞くと、息子を語る男性から電話があり、職場トラブルの示談金で300万円が必要と言われていたことが発覚した。

ニセ電話詐欺被害を5回阻止したとして感謝状を受け取る西日本シティ銀行和白支店の佐伯さん(右)ら=福岡市東区で2024年9月19日午後1時34分、栗栖由喜撮影

 佐伯さんは「皆で力を合わせて被害を防ぐことができてうれしい」、澤野友嚇子(ゆかこ)・支店長(50)は「支店では高齢のお客様が多く、店頭の担当全員が『もし被害に遭うのが自分の家族だったら』という意識をもって対応するよう心掛けている。受賞は励みになる」と話した。【栗栖由喜】

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