秋雨前線の活動が非常に活発になり、石川県では記録的な大雨になっています。

 21日は午前中から発達した雨雲が石川県の能登地方を次々に通過して、一時的に線状降水帯が発生しました。

 輪島市では9月1カ月の平均雨量214.5ミリをわずか3時間で上回る220ミリで観測史上1位の雨を観測しました。

 この雨により、気象庁は午前10時50分に輪島市と珠洲市、能登町に大雨特別警報を発表しました。

 その後も石川県には断続的に雨雲が流れ込み、午後9時までの24時間雨量は輪島市で363.5ミリ、珠洲市で263.5ミリといずれも1976年の統計開始以来、最も多くなっていて、さらに雨量は増えています。

 22日は台風14号から変わった低気圧が秋雨前線と一体になり、北陸付近に進む見込みです。

 前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。

 石川県では能登を中心に22日の昼前にかけて非常に激しい雨が降り、災害の危険度が高い状況が続く見込みです。

 これまでの雨や令和6年能登半島地震の影響で地盤が緩んでいて、大雨警報の発表地域が拡大する恐れもあります。

 22日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、能登地方で180ミリ、加賀地方で100ミリと予想されています。

 また、低気圧の接近に伴って風も強まる見込みで、石川県では最大瞬間風速は海上で35メートル、陸上で30メートルと予想されています。

 さらに能登では警報級の高潮となる所があります。

 低気圧の発達の程度や進路によっては加賀でも警報級の高潮となったり、石川県の海上で暴風や警報級の高波となる可能性があります。

 石川県では能登半島地震の影響で、普段よりも災害の発生しやすい状態になっている地域もあります。

 今後も最新の情報をしっかりと確認し、雨が落ち着くまで安全の確保を最優先にして下さい。

▶テレ朝天気

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。