「心の中と問いながら考える」“失職”“解散”選択は？兵庫県知事“不信任案”可決

兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を受け、県議会は19日、不信任決議案を全会一致で可決しました。これによって知事は“失職”か“議会解散”か、10日以内に選ぶことになります。

■“失職”“解散”知事の選択は？

兵庫県　斎藤元彦知事
「先ほど県議会で不信任決議案が全会一致で可決されました。この事実というものは、しっかり私自身が受け止めなければいけない重い状況だと改めて認識しています」

重要なのは、この結果を受けて知事がどう動くか。自民党の現職県議には、解散選挙となったら県議選に出るか出ないかの意向調査が行われています。

自民党　長瀬たけし議員
「（Q.意向調査にはどのように書いた）引き続き、自民党公認で神戸市東灘区から出ますと書いた。（Q.意向調査がきたのはいつごろ）19日に来て、19日に出しました」

そもそも、議員全員から直ちに辞職するよう求められていたのに、続投の意思は変えぬまま、この日を迎えました。定例議会の初日、議長からも…。

兵庫県議会　浜田知昭議長
「3月に文書問題が明るみになって以来、混迷の度を深め、極めて厳しい状況にある」

半年にわたって物議を醸した文書問題が重大な局面を迎えます。

兵庫県　斎藤元彦知事
「不信任案については議会側の判断があるので、しっかり踏まえてどういう判断するか考える。（Q.シミュレーションはしている）まずは議会の判断を踏まえて対応」

午後5時過ぎ、不信任案の採決では“賛成”を示す、白色の札がどんどん積み上がっていきました。
そして…。

兵庫県議会　浜田知昭議長
「白票（賛成）86票、青票（反対）0票。斎藤元彦兵庫知事に対する不信任決議案は可決されました」

これで斎藤知事は10日以内に選択を迫られることになりした。

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■“ダブル選挙”の可能性も…

知事を辞めるか。議会を解散するか。あるいは、議会を解散し、自身も辞職してダブル選挙に踏み切る可能性が取り沙汰されています。

兵庫県議
「一気に民意を問うやり方でもある。ダブル選挙となれば数十億円かかる選挙の経費をかなり圧縮できるとの予測もある」

採決を終えて、自民党の県議は…。

自民党　北野実議員
「解散というのは大義がない。まさしく県民に負託を受けた知事であるが、我々議員も二元代表制として県民に負託を受けた者、86人の総意をもってということで、解散という道は考えられない。あるかなあ。分からないですね」

維新の会　岸口みのる県議
「（Q.知事選になれば維新の中で候補を立てるか）個別具体の名前が挙がっている訳ではないが、党本部としては独自候補を立てる方針はすでにある」

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■「心の中と問いながら考える」

重い結果を突きつけられた、斎藤知事の選択は…。

兵庫県　斎藤元彦知事
「（Q.議会の解散か失職か、どんな選択肢を取る）不信任決議案の議決という形になったので、これは大変重い議会側の選択。一方で、私にとっても重い状況をある意味示されたということ。やはりしっかり考えることが大事。自分自身の心の中と問いながら考えていきたい」

議会を解散するのか、それとも失職するかの考えは明らかにしませんでした。いつごろ判断するかのタイミングも明言を避けています。