宮崎地裁延岡支部で18日に開かれた宮崎県日向市長選に絡む名誉毀損事件の公判で、検察側が証拠提出した地元ケーブルテレビ局の開票所の映像が映し出されたことが19日、分かった。テレビ局は、県警に映像を任意提出したとし「今回の裁判による取材映像の利用が、報道の自由に悪影響を与えるものではない」と説明している。
映像が映し出されたのは、3月の日向市長選で落選した黒木紹光被告(67)の公判。開票作業で不正があったと動画投稿サイトに投稿し、市選挙管理委員会職員の名誉を傷つけたとして6月に起訴されていた。
「ケーブルメディアワイワイ」(同県延岡市)によると、開票作業を写した映像を提供するよう日向署から4月に依頼を受けた。検察や警察から映像を裁判で使うとの連絡はなかったとしている。
同社の田原誠一リスクマネジメント課長は「公正な刑事裁判の実現も国民の利益に資する。慎重に検討した上で任意提出した」とコメントした。
宮崎地検は取材に「映像は証拠として不可欠なもの。問題ないと考えている」と回答した。(共同)
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