京王電鉄のグループ会社が車輪に車軸を取り付ける作業の際に全国31社で検査結果の数値を書き換えていたことを明らかにしました。

 「京王重機整備」によりますと、2016年以降、車輪に車軸を取り付ける作業の際に基準値を上回ったり下回ったりした場合に検査結果の数値を書き換えていたということです。

 書き換えは親会社の「京王電鉄」を含む全国31社で行われ、約1万本のうち合わせて1786本に上るとしています。

 このうち「京王電鉄」では、基準値を上回ったのが9本下回ったのが928本ありました。

 書き換えに関与していた社員は「基準値を逸脱していても圧力チャートの波形が正常であれば安全上の問題はない」という認識を持っていたということです。

 これを受けて国土交通省は「不正行為は鉄道輸送の安全確保の仕組みを根底から覆す行為であり、極めて遺憾」とコメントしています。

 また、今月20日にも「京王電鉄」と「京王重機整備」に立ち入り検査を行うということです。

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