兵庫県の斎藤元彦知事(46)がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を巡り、県議会(定数86)は19日夜にも、斎藤氏の不信任決議案を可決する見通しだ。県庁前では市民団体のメンバー約20人が抗議活動を展開し、斎藤氏の辞職を求めた。
市民らは「斎藤知事はただちに辞めろ」と記された横断幕を掲げ、「問題の責任を取り、議会を解散せず自ら辞職すべきだ」と訴えた。
疑惑の真相解明を目指す県議会調査特別委員会(百条委)の証人尋問で、斎藤氏は「道義的責任が何なのか自分には分からない」と発言した。
市民団体の津川知久代表(74)は「怒りを覚えた。県のトップとしての資質に欠けている」と批判した。
県議会の全会派・議員は9月定例会の開会日を迎えたこの日午後に斎藤氏の不信任案を共同提出し、夜にも可決される情勢になっている。可決された場合、斎藤氏は辞職・失職か議会解散の選択を迫られることになる。【大野航太郎】
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