大手出版社KADOKAWAが不正アクセスにより36億円の損失を出すなど、サイバー犯罪による被害が深刻化するなか、今年上半期の不審なアクセス数が過去最多を更新しています。

 警察庁によりますと、今年上半期にサイバー攻撃を試みたとみられる不審なアクセスは、1つのIPアドレスに対し、1日あたり9825件でした。

 去年の同時期の8219件を超え、増加の一途をたどっています。

 企業などから重要なデータを盗むランサムウェアの被害もすでに4年連続で100件を超えたという事です。

 また、銀行などを装ってクレジットカードの番号やパスワードを入手する「フィッシング」による被害は63万3089件に上り、それらに関わる不正送金による被害額は24億4000万円となっています。

 また、犯行に使用される「インターネットバンキング」は、国内外から行われる投資・特殊詐欺などでも悪用されていて、警察庁は口座の凍結をするなど、海外の捜査機関と共に多様化するサイバー犯罪の対策を進めています。

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