未来のコンビニ実現に向け、新体制で記者会見を開いた(左から)三菱商事の中西勝也社長、ローソンの竹増貞信社長、KDDIの高橋誠社長=東京都港区で2024年9月18日、加藤結花撮影
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 KDDI、三菱商事、ローソンは18日、東京都内で記者会見を開き、AI(人工知能)などの新技術を活用した「未来のコンビニ」の実現を3社で目指すと宣言した。また、2025年春、KDDIが本社を移す高輪ゲートウェイ駅近くのビルに、新技術やサービスを導入したローソンの店舗を開店すると発表した。

 ローソンは、デジタル化で顧客の利便性を高める「リアルテックコンビニエンス」を掲げており、高輪の新店舗はその第1号となる。新技術を実証する「実験ラボ」と位置づけ、AIカメラを活用して客の属性に合わせたおすすめ商品などを表示する「AIサイネージ」▽飲料を補充するロボット▽客のさまざまな相談にリモートで対応する窓口――などを設置する。

 ローソンの竹増貞信社長は「技術を磨き込み、顧客や従業員にとって良いものであればなるべく早く横展開をしていく」と話した。

 また、4月にローソンが公表した、実店舗を軸にした街づくりを目指す構想の名称を「ハッピー ローソン・タウン」に決定し、30年の実現を目指すと明らかにした。

 KDDIの高橋誠社長は「コンビニは日本の宝であり、世界に先んじて日本が直面する少子高齢化、地域課題解決の鍵にもなる。新しい体験ができるコンビニを海外展開したい」と意欲を見せた。三菱商事の中西勝也社長は「原料調達や物流、エネルギーなどサプライチェーンの分野で、グループを挙げローソンを支援してきた。今後も我々が支えていく」と力を込めた。【加藤結花、藤渕志保】

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