切断された送電用の銅線ケーブル=館林市高根町の高根運動場で2024年9月17日午後3時26分撮影(同市提供)

 群馬県警館林署は18日、多々良沼公園内の高根運動場(館林市高根町)で、送電用の銅線ケーブル約100メートル(時価約40万円相当)が盗まれたと発表した。同公園では9日にも銅線ケーブルが切断され盗まれているのが判明。公衆トイレの照明が点灯せず、水も流れないため使用を中止している。伊勢崎市内の公園でも銅線ケーブルの窃盗でトイレが使用できない状態になり、仮設トイレを設置している。

 同署と館林市によると17日正午ごろ、利用者から「自動販売機が使えない」と市役所に問い合わせがあった。点検したところ運動場のマンホール内のケーブルが切断されており、近くにあるターゲットバードゴルフ場のケーブルが盗まれていたという。

 同公園では9日にも松沼北駐車場近くの公衆トイレに送電するケーブル約1300メートル(時価約500万円相当)の盗難被害が起きた。切断により、トイレの照明がつかず水が流れない状態が続いているという。市は被害届を提出し、他の施設などで同様の被害がないか点検を進めるとしている。同署によると、公園内の複数のマンホールが開けられていたという。

 伊勢崎市安堀町の「市ラブリバー親水公園うぬき」でも13日、地中の管内にあった銅線ケーブル約60メートルが盗まれ、公園内の一部の電灯とトイレが使用できなくなっているのが判明した。委託先の清掃作業員から連絡を受けて確認したところ、マンホール内にあった銅線約590メートルも引っ張られて損傷を受けていた。復旧には約250万円がかかり、市は同日、伊勢崎署に被害届を出した。仮設トイレを設置したが、電灯は対応できず、市担当者は「銅線盗による公園の被害は初」と話している。【日向梓、田所柳子】

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