「この風景に見覚えありませんか?」。兵庫県の宝塚市立中央図書館は、詳しい撮影場所や時期、内容が分からない「謎の写真」を市ホームページ(HP)に掲載し、情報提供を呼びかけている。【土居和弘】
中央図書館は、宝塚の風景や出来事が写った明治時代から現代までの写真約1000枚を市史資料室で保管。依頼に応じて、貸し出しや画像の提供などをしてきた。研究者が利用するほか、市内各地域の催しでの展示などにも使われている。
しかし、市域内とみられるものの、現在では姿を変えて特定が困難な写真も多数あり、そのままでは活用できないため、うち10枚を「この写真、ご存知(ぞんじ)ですか?」とのタイトルで8月下旬から市HPで呼びかけている。
写っているのは駅舎や古い町並み、大正時代の洋風住宅地の開発などで、いずれも寄贈者らの話などから得た場所や時期についての説明も付記し、特定する手がかりになるようにしている。うち1枚は複数の情報が寄せられ、市内の平井1丁目にできた集合店舗の写真であることが分かった。
担当する津田千陽学芸員は「特定できれば、宝塚の歴史をより知ってもらえる手がかりになる。多くの人の力を得られたら」と話している。情報提供は2025年3月31日まで。問い合わせは中央図書館(0797・85・0648、土日祝=0797・84・6121)。
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