知床観光船沈没事故から2年となり、北海道斜里町のウトロ地区で開かれた追悼式=23日午後

北海道・知床沖で2022年4月、観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没し乗客乗員26人が死亡、行方不明となった事故から2年となった23日、出港地の斜里町ウトロ地区で追悼式が開かれ、山内浩彰町長は「事故が二度と起こらないよう何をすべきか。地域全体で繰り返し問い直すことを誓う」と述べた。

町によると、一般も含め約150人が参列し、うち乗客家族ら関係者は約40人。花で埋め尽くされた祭壇に向かって手を合わせたり、頭を下げたりして献花した。会場には運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(60)の名義の花もあったが、桂田氏は姿を見せなかった。

山内町長は終了後、乗客家族から慰霊碑の設置を要望されたと明らかにし、「しっかり受け止めて考えたい」と話した。

北海道斜里町のウトロ地区で開かれた被害者追悼式で式辞を読み上げた山内浩彰町長=23日午後
観光船沈没事故から2年となったウトロ漁港=23日早朝、北海道斜里町
観光船沈没事故から2年となったウトロ漁港=23日早朝、北海道斜里町
観光船沈没事故から2年となったウトロ漁港=23日早朝、北海道斜里町
観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(関係者提供)
2022年5月、海面上までつり上げられた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」=北海道斜里町沖

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。