北海道・知床沖で2022年4月、観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没し乗客乗員26人が死亡、行方不明となった事故から2年となった23日、出港地の斜里町ウトロ地区で追悼式が開かれ、山内浩彰町長は「事故が二度と起こらないよう何をすべきか。地域全体で繰り返し問い直すことを誓う」と述べた。
町によると、一般も含め約150人が参列し、うち乗客家族ら関係者は約40人。花で埋め尽くされた祭壇に向かって手を合わせたり、頭を下げたりして献花した。会場には運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(60)の名義の花もあったが、桂田氏は姿を見せなかった。
山内町長は終了後、乗客家族から慰霊碑の設置を要望されたと明らかにし、「しっかり受け止めて考えたい」と話した。
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