能登半島地震で被害を受けた穴水町商店街を訪れ、吉村光輝町長(左端)から説明を受けられる天皇、皇后両陛下=石川県穴水町で2024年4月12日午後1時28分、中川祐一撮影

 能登半島地震の被災地を見舞うため12日に石川県を訪問した天皇、皇后両陛下は、能登空港から自衛隊ヘリで穴水町に入られた。午後1時半ごろには店舗や住宅が複数倒壊した町中心部の商店街に立ち、被災状況の説明を受けた。

 被災地訪問は2回目で、3月22日には輪島市と珠洲市を訪ねた。前回同様、避難所にも足を運び被災者の話を聞く。自衛隊ヘリやマイクロバスを乗り継ぎ、能登町にも向かう。

 宮内庁によると、両陛下は発災直後から今も、厳しい環境に置かれた被災者を案じている。奥能登地域を2回に分けて訪問するのは、深刻な被災状況を踏まえて訪問先や方法を県と調整した結果という。

 穴水、能登両町は元日の地震で震度6強を観測。能登町では津波が4・7メートルに達した地域もあった。石川県によると、奥能登の一部地域などでは今も断水が続いている。【山田奈緒、深尾昭寛】

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