北海道内の稲刈り風景=北海道厚真町で2018年9月25日午前10時7分、貝塚太一撮影

 ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)は12日、道内全域の小売店で15日までに2024年産新米の販売が始まる見込みだと発表した。8月から続いているコメ不足の解消が期待される。

 ホクレンによると、石狩市と砂川市の精米工場をフル稼働で操業しているといい、「ゆめぴりか」を皮切りに12日夜からトラックで出荷する。13日に納品を始め、道内の全取引先に届くのは「今週末になる」としている。

 全国的な米の品薄で、小売店などでコメの売り切れや高騰が続いている。原因は昨夏の猛暑による品質低下や、南海トラフ地震臨時情報を受けた買いだめだという。

 ホクレンによると、道外向けの出荷時期は決まっていない。JR貨物が車両組み立て時の不正を受けて安全確認のために運行本数を減らしており、担当者は「道外の納品に影響が出ないか心配している」と話した。【片野裕之】

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