警視庁

 未承認の勃起不全(ED)治療薬を販売したなどとして、警視庁生活環境課は12日、アダルトショップを経営する東京都豊島区の男性(80)を医薬品医療機器法違反(無許可販売など)の疑いで書類送検した。中国から輸入したとみられ、「自分で飲んでみて良かったので、店に置くようになった」と容疑を認めているという。

 警視庁は、2022年9月からの約1年9カ月間で8000錠以上を販売し、800万円以上を売り上げたとみて調べている。健康被害は報告されていない。

 書類送検容疑は23年12月8日~24年3月13日、経営する渋谷区のアダルトショップで、世田谷区などに住む男性3人に、未承認のED治療薬「バリバリ」12錠を計1万4800円で販売したほか、24年5月9日、同店内で576錠を保管したとしている。

 警視庁によると、男性はサプリメントとして店頭販売していた。EDに効く医薬品成分「シルデナフィル」が国内で承認されている既製品の最大5倍程度含まれていたという。23年7月に東京都から未承認薬を販売したとして行政指導を受けたが、それ以降も名称を変えて販売を続けていたという。【加藤昌平】

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