10日、全国で35度以上の猛暑は90地点と今月最多を更新しました。厳しい残暑で年末の食材にも影響が出ているようです。
■まだ“夏”終わらず 猛暑日も
神奈川県の大磯ロングビーチには10日、1000人以上が訪れました。
高校3年生
「(プールは)きょう初めて。今年初めて(Q.何で今年初めて来ようと)暑すぎるから。(Q.なぜ8月に行かなかった)受験もあるし、暑いし。みんな家から出てない。引きこもってました」
家族連れ
「暑さと台風で全然予定が立てられなくて、やっときょう来られた感じ」
近くの小田原では最高気温32.9度と、平年より5度近く高くなりました。今年はプールの営業期間を延長するということです。
大磯プリンスホテル広報担当マネジャー 荒川由香里さん
「年々、記録的な猛暑により、子どもたちもプールで遊ぶ機会が減ってしまっていることもあり、昨年までは9月10日までの営業でしたが、今年度は9月16日まで営業します。来年度以降も営業期間については検討していきたい」
東京都心も33.7度まで上がりました。猛暑日ではないとはいえ、日傘や小まめな水分補給は必須。まだまだミストを浴び続けたい暑さが続いています。
“統計史上一番の暑い夏”となった去年でも、9月6日以降は猛暑日が減り、いったん暑さは落ち着きました。しかし今年は逆で、ここ数日増え続けています。
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■猛暑・少雨でクリやイチゴが…■猛暑・少雨でクリやイチゴが…
“品質日本一”をうたう、宮崎県日之影町のクリ。収穫期を迎えていますが、今年の出来は…。
マロンハウス甲斐果樹園 甲斐喜夫代表
「クリは良いものと悪いものがある。怪しい、しわしわクリは水につけて、浮いたものは使えない。つまんでください。柔らかい」
浮いてくるクリは実が柔らかく、色も悪くなっています。2割程度がこの状態だということです。
マロンハウス甲斐果樹園 甲斐喜夫代表
「(Q.どういう天候が影響)もうずっと晴ればかりで、雨がとにかく降らない。それと朝晩の寒暖の差がない」
こちらのクリの多くは、きんとんに加工されていて、正月用を含めすでに1万人以上の予約が入っているといいます。
マロンハウス甲斐果樹園 甲斐喜夫代表
「天気の関係はどうしようもない。人間の力では。ここが大変。何でも一緒ですよ。農業する人は」
福岡県広川町でブランドイチゴ『あまおう』や、自主開発した新種を栽培する石川さん。10日、隣の久留米市では最高気温が37度に達しました。
イチゴ農家 石川農園 石川雄一さん
「(Q.何をされていたんですか)苗の手入れをしていました。連日の猛暑で葉っぱが焼けている。苗の先、ここがどうしても弱いので。ここに長時間、暑さが当たったりすると、だんだん枯れていく状態になる。毎日見に来る度、日に日にこうなっていくんで、どうしても不安ですね。無事に(畑に)定植できるのかと」
約1万3000株の8割近くの葉が枯れたり変色。去年も猛暑の影響で生産量が1割程度減ったといいます。年末に向け、需要が高まるのはケーキ。
イチゴ農家 石川農園 石川雄一さん
「(一番の心配は)年内収量が落ちるかもしれない。花が遅れて、苗の充実も良くなくて。やっぱり年内かクリスマスまでに一番出したいところ。この暑さが去年よりもすごいので、これがスタンダードにならなければ」
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