那覇市松山のカジノ店で、因縁をつけて現金500万円を脅し取ったとして、県警は9日までに、大阪府在住の男3人を恐喝容疑で逮捕した。容疑者の男1人は今年8月、那覇市内で県内の暴力団員らに車で連れ去られ、八重瀬町内のコンテナに監禁された事件の被害者。カジノ店関係者からの相談と監禁事件の捜査の過程で、カジノ店での恐喝容疑が明らかになった。

 県警は事件の全容解明に向け、安里準刑事部長を本部長とする約80人態勢の特別捜査本部を設置。カジノ店恐喝の疑いで、県外在住の別の20代の男についても捜査している。カジノ店の違法性の有無や、営業実態などについても調べる方針。

 恐喝事件の逮捕容疑は、8月27日午前0時半ごろ、カジノ店に客として来店した男たちが、経営者の男性(33)に腕時計を傷つけられたと言いがかりをつけ「この店にある金を全部よこせ。殺すぞ」などと迫り、現金500万円を脅し取った疑い。

 経営者の男性は頭を殴られたが、けがはないという。逮捕は9月5日付で、県警は捜査に支障があるとして3容疑者の認否を明らかにしていない。

 恐喝事件のあった8月27日朝、3容疑者のうちの1人が、指定暴力団旭琉會二代目沖島一家と功揚一家の組員らに車で連れ去られ、監禁される事件が発生。県警は同日、組員ら7人を監禁容疑で現行犯逮捕した。監禁された男は暴行を受けて重傷を負ったが、命に別条はないという。

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