フードロスを身近な問題として考えてもらうイベント「MOTTAINAIグルマンFes」(毎日新聞社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ主催)が7、8の両日、千葉県柏市の「柏の葉T―SITE」で開催された。「もったいない」に賛同する延べ11事業者が、バラエティー豊かなブースを出展して盛り上げた。
メイン企画は「規格外食材を使ったメニュー100キログラムを食べ尽くそう!」。7日はタレントの印度カリー子さん、8日は芸人のたけだバーベキューさんが会場を訪れ、2人が監修した料理を販売した。
例えば野菜には輸送や品質安定のために規格が定められている。規格外野菜は、大きすぎたり小さすぎたり、傷があったりするものの、味には問題がない。参加者からは「規格外野菜がスーパーに並ばないのはもったいない」「直販所などで見つけたら買いたい」などの声が上がっていた。
イベントでは、害獣駆除で捕獲された鹿を使った料理の提供や、廃棄予定の野菜で作った絵の具を使ったワークショップなどもあり、参加者にさまざまな問題提起をした。
規格外のトマトやニンジンなどを提供したイオンアグリ創造の高橋寛・創造室長は「規格外野菜を捨てるのにもお金がかかっている。おいしさや栄養が変わらない規格外野菜の価値を、このようなイベントで再評価することは日本の食や農業にとって非常に大切なことだ」と話した。
毎日新聞社は、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが「MOTTAINAIを環境を守る世界の合言葉に」と提唱したことに始まる「MOTTAINAI」キャンペーンを2005年から続けている。【北村栞】
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