再開発計画に揺れる明治神宮外苑地区。(右から)国立競技場、解体が進む神宮第2球場、神宮球場、秩父宮ラグビー場。ラグビー場の左はイチョウ並木=2023年6月、本社ヘリから三浦研吾撮影

 東京・明治神宮外苑の再開発事業を巡り、事業者の三井不動産などは9日、再開発地区で伐採する樹木を743本から124本減らして619本にするなどした計画の見直し案を発表した。地区のシンボルであるイチョウ並木と新しい神宮球場との距離は、生育への悪影響が指摘されていた当初予定の約8メートルから約18・3メートルまで引き離す。見直し案は既に東京都に報告した。

 再開発を巡っては、多くの樹木が伐採される計画に市民団体などから批判が高まり、都は2023年9月、事業者に樹木を保全するための具体的な方法を示すよう要請していた。【山下俊輔】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。