101年前の関東大震災後に広まった「朝鮮人暴動」のデマを信じた人々に虐殺された朝鮮人犠牲者らを悼む集いが7日、虐殺の証言が残る東京都墨田区の荒川河川敷で開かれた。日本人と在日コリアンの若者らで作るグループ「百年(ペンニョン)」などが主催し、600人を超える参加があった。虐殺の事実を記憶し、繰り返さないことを誓い合った。
追悼式では、荒川の土手で自警団による虐殺を間近で目撃した曺仁承(チョインスン)さんと慎昌範(シンチャンボム)さんの証言が、「百年」のメンバーにより読み上げられた。
また、101年前の朝鮮人虐殺と、イスラエルの占領下にあるパレスチナ自治区の現況に共通性を感じ、昨年12月にイスラエル軍の空爆で殺害されたガザ地区の詩人リフアト・アルアライールさんの詩「わたしが死ななければならないのなら」も会場で朗読された。
共催した一般社団法人「ほうせんか」理事で、在日朝鮮人の慎民子(シンミンジャ)さん(74)は「(朝鮮人虐殺について)民族を超えて、人間として日本人と共有できることに希望を感じる」と追悼式の意義を語った。
また、横浜市のアキさん(37)は「昨年に続いて2回目の参加。追悼式に行ったこと、虐殺があったことを自分の周りの人たちに伝えていきたい。また来年も来ます」と話していた。【後藤由耶】
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