企画「ひとりっ子社会」

 少子化や晩産化に伴い、年々、一人っ子が増えています。国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、子どもを産み終えたとみられる夫婦(結婚から15~19年が経過)の子どもの数が1人の割合は、2002年には8・9%でしたが、21年には19・7%に増えており、約20年で1割から2割へと急増しています。

 一人っ子はきょうだいが多い場合に比べて、親の愛情を独り占めでき、教育への投資も手厚くしてもらえる一方、期待が過度な場合、プレッシャーになる恐れもあります。結婚する際には姓(名字)が変わることで、家が途絶える不安を抱くことがあるかも知れず、親が年老いると介護や葬式、相続、墓守などを一手に引き受ける可能性も高くなります。

 9月9日にスタートする企画「ひとりっ子社会」では、一人っ子が人生のさまざまなステージで直面する悩みや課題を当事者の声でリアルに描き、必要な支援や社会に求められることを考えていきます。

主なラインアップ

・どうする名字 一人っ子が直面する社会の壁

・突然「相続人」になった一人っ子

・伝統ある寺を継いだ一人娘 葛藤と展望

・不妊治療を経て「2人目は持たない」 母の選択

・「子どもは1人」 仕事との両立図る母の胸中

・母の夢が私の夢 期待背負い、決壊した心

・長男の一人娘がゆえの「トリプル介護」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。