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 兵庫県の百条委員会で斎藤知事のおねだり疑惑や告発を行った元局長への対応を巡って、本人への2度目の証人尋問が行われました。

■証人尋問 公益通報に該当すると思っていない

斎藤元彦兵庫県知事 この記事の写真 斎藤元彦兵庫県知事
「(Q.姫路城のレゴブロックが欲しいと言ったのは事実?)欲しいというか、知事室で展示できればいいなと思ってお伝えした」
「(Q.スポーツシューズを複数もらった?)当該スポーツメーカーとの中で無償で貸与していただいた」
「(Q.職員の分まで持ち帰ったといわれるカニについては?)視察に行ってPRした時に組合長から持って帰ってくださいと」 多くの物品の受け取りを認めた

 “おねだり疑惑”を巡り、スポーツシューズやカニなど多くの物品の受け取りを認めた斎藤知事。秘書が解答した内部調査によると、もらったものは基本的に知事がすべて持ち帰っていたといいます。

斎藤知事
「(Q.職員へは知事の口に合わないもの(ナッツ類など)が年に数回配られる程度。これは事実?)事実ではないです。私の口に合う、合わないではなくて、みんなで配るということが本当にいいのか、秘書課の人だけが知事室に届いたものを食べることが本当にいいのかどうかと」
「(Q.それで自分だけ持って帰るんですか、全然おかしいと思いますよ)私が持ち帰って食べさせていただくのがいいんじゃないかと」 告発した元局長を公益通報の対象とせずに処分した

 6日の証人尋問で焦点となったのは、県が告発した元局長の男性を公益通報の対象とせずに処分したことについてです。

斎藤知事
「私としてはやはり文書の内容は誹謗(ひぼう)中傷性が高い。うわさ話を集めて作成したということで、公益通報に該当すると今でも思っていない」 「公益通報に該当しない」

 改めて「公益通報に該当しない」との考えを示した斎藤知事。告発した元局長の処分を急ぐよう指示したという疑惑については次のように話しました。

斎藤知事
「(Q.処分を早くしたいんで、早くしろと言った覚えはない?)文書の虚偽であることをしっかり確認していくうえで、調査は早くすべきだということは常日頃お願いはしていましたけど、処分を早くしてとか、何かの手続きを取っ払ってやれというような指示はしていない」

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■知事と元最側近 証言食い違い

■知事と元最側近 証言食い違い

7月に辞職した片山安孝前副知事

 今回、初めて証人尋問に出席したのが、7月に辞職した片山安孝前副知事。斎藤知事の最側近で、告発した元局長の事情聴取を行っていました。

告発者を守る認識は 片山前副知事
「(Q.公益通報だと、告発者を守らないといけない認識はなかった?)はい、ありませんでした」

 告発が発覚した時のことについては…。

告発が発覚した時のことについて 片山前副知事
「誰が出したのか、どういう目的で出したのか知事から『徹底的に調べてくれ』という話があった」 人事課などが第三者委員会による調査を提案

 さらに、今年3月に人事課などが第三者委員会による調査を斎藤知事に提案したと証言しました。

片山前副知事
「(提案した際に)知事に言ったけれども、『第三者機関は時間かかる』と否定されたと報告を受けました」

 これに対し、斎藤知事は次のように話しました。

「記憶していない」 斎藤知事
「(Q.第三者委員会を設置すべきと進言された記憶はない?)そういう進言を受けたということは記憶していない。話には出たかもしれないですが」

 “記憶にない”と強調。2人の間で証言の食い違いがみられました。

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■専門家「外部公益通報にあたる」と指摘

■専門家「外部公益通報にあたる」と指摘

 公益通報に詳しい弁護士は「元局長が告発文を送ったことは外部公益通報にあたる」と指摘します。

山口利昭弁護士 山口利昭弁護士
「兵庫県の対応に通報者に対する権利侵害、プライバシーの侵害、通報者の保護に欠ける点があったのではないかと推認される。今も兵庫県は違法状態が続いていると理解している」

 自身の責任について問われた斎藤知事はこのように話しました。

道義的責任については 齋藤知事
「(Q.県行政トップとして道義的責任を感じる?)道義的責任というものが何か分からないので、明確にコメントはできない。今の県政の状況を招いていることは県民に深くおわびを申しあげたい」
「(Q.道義的責任を感じている?)道義的な責任とは何かというのが私はわからない」
「(Q.今ここにいる多くの方が分かっていると思いますけども)…」 自民党県議団は辞職申し入れを決定

 斎藤知事は改めて辞職を否定。県議会の最大会派・自民党県議団は12日に、知事に対し辞職を申し入れることを決めています。

(「グッド!モーニング」2024年9月7日放送分より)

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